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本校は、令和6年度に岩国地域へき地教育振興会研究指定校として令和6年度岩国地域へき地・複式教育部会研修会を行いました。本年度は、山口県へき地教育振興会研究指定校として「令和7年度山口県へき地・複式教育研究大会」を11月14日(金曜日)に開催します。
そこで、研修主題を次のように設定しました。
「主体的・対話的で深い学びを成立させる複式学級の展開」
~考えを深め、自律的に学習できる子をめざして~
本校では、考えを深め、自律的に学習できる児童を育成するために、ステップ・リーダー学習の確立や、それを支える学習規律を整えたり、児童が自分の考えを持てるように教師の発問や問い返しを工夫したりと授業づくりを研究してきました。
本年度は、
1 ステップ・リーダー学習成立のための個の考えを表出させる発問の工夫
2 学習リーダーを中心とした学びの展開
3 他者の考えを大切にし、自己の考えを深めるための振り返りシートの活用
の3つを視点として研究を進めています。
秋の県大会に向けて、今年度の研究授業1回目は、中学年で行いました。
指導者:山口県教育庁義務教育課 指導主事 渡邉真生子 様
・3年生 「時間と時刻」
・4年生 「角とその大きさ」
子ども達は、自分たちで学びを深めようと、友だちの意見に耳を傾け、正解を導き出していました。いただいた意見を参考に、秋の大会に向けて改善を図っていきます。
第2回の研究授業は高学年でした。今回は、学校運営協議会の方にも参加していただき、ユニット型研修で行いました。
指導者:岩国市立由西小学校 教諭 片山博登 様
・5年生 「割合」
・6年生 「少数の割り算」
子どもたちは、学習リーダーを中心に自分たちでなんとか課題を解決しようと取り組んでいました。多くの方に参観していただき、違った視点から、授業についての感想や提案もいただきました。
山口県のへき地・複式教育学校の代表として、錦清流小学校で授業を公開しました。総勢120名もの先生方が、岩国市内はもとより、県内外からも参加してくださいました。子どもたちは、たくさんの先生方に囲まれ緊張しながらも、精一杯頑張っていました。これまで、学習ガイドを作成したり、リーダー学習において、どの子も学習リーダーを経験することができるよう取り組んだりと、教職員と子どもたちが日々授業に向き合ってきた結果、多くの先生方から褒めていただきました。これからも、複式授業の先進校として、教職員と子どもが一緒になって学びを進めていきたいと思います。
大会当日までの準備や当日の運営に際して、たくさんの保護者や地域の方々にお手伝いいただき、感謝申し上げます。にしきっ子は、保護者や地域の方々に愛され、見守られながら成長していることを感じた大会でした。ありがとうございました。