本文
百田宗治
校歌原文
本校の校歌については、佐藤将寛著 「校歌作成のいきさつ 百田宗治と校歌」
(新生出版 2004年初版)に紹介されている。
作詞者の百田宗治(明治26年1月25日生~昭和30年12月12日)は、童謡「どこかで春が」の作詞で有名である。
また作曲者の岡本敏明(1907~1977)は、「かえるのがっしょう」「どじょっこふなっこ」の作曲者である。
校歌が作成されるまでの経過を、「校歌作成のいきさつ 百田宗治と校歌」及び本校に残っている資料によると、次のようになっている。
昭和28年10月16日 本校教諭 恩田操が百田宗治に作詞を手紙で依頼。
(謝礼5000円で依頼している。)
昭和28年11月10日 校歌材料が恩田教諭より百田宗治に届く。
昭和28年11月26日 百田宗治が、恩田教諭宛に校歌原稿を発送。
昭和28年12月6日 恩田操より謝礼送金が百田宗治に届く。
「錦帯せんべい」を送ったと、手紙に書いてあったそうである。
(作曲者 岡本敏明への依頼の経過は不明)
昭和29年 1月17日 岡本敏明作曲
昭和29年3月13日(土曜日) 校歌発表会開催(午前:生徒 、午後:一般)
「校歌作成のいきさつ」によると、作詞 百田宗治と作曲 岡本敏明のコンビは初めてだそうである。恩田操がこのコンビを作ったことが推察されます。
参考 恩田操(おんだみさお) 大正5年1月27日生
昭和10年3月31日 玖珂郡麻里布第一尋常高等小学校訓導
昭和24年3月31日 岩国市立川下中学校教諭
昭和31年4月1日 岩国市立川下中学校教頭(本校教諭から)
昭和35年9月1日 岩国市立六呂師中学校校長(本校教頭から)
昭和50年4月1日 岩国市立川下小学校校長を最後に退職
(平成8年6月11日逝去)
恩田操先生は,百田宗治先生に校歌作成のために、どんな資料を送られたのでしょうか?
岩国の誇り 錦帯橋
錦帯の流れに汲みて♪
デルタの頂点にある樹齢300年と言われる楠の巨木群
風薫る楠の木かげに♪
白鷺は水田に群れて♪
開校当時は、校庭の向こうも水田だったそうです。
すがすがしこのデルタ このデルタ♪
水田の白鷺は夕方ねぐらに帰る。ねぐらは楠の巨木群のある少し上流の中州の木。白く見えるのが白鷺。
思い出の木造校舎
昭和37年度卒業アルバムより
旧正門
昭和37年度卒業アルバムより