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美和町には地域と連携した教育を体系化した「美和学」があります。この「美和学」に述べられている理念を継承しつつ、これからの児童生徒は、コロナ禍や気候変動、能登半島地震などのように生活が一変するほどの出来事に出会っても、すべての児童生徒がふるさとを思う心を支えにしてたくましく生き抜くことができるよう教育を考えていく必要があると考えています。
そこで、まずは令和5年度、美和町在住の小中高校生のよさと課題についてSwot分析を行いました。
付箋紙に書き込んでいただいたことを内容ごとに仕分けして分類したり、どのような意見が多かったのか分析ししてみました。この会を終えたのち、さらにターゲットを絞り込み、児童生徒のよさと課題の把握に努めました。
このことから、地域の豊かな自然やたくさんの温かな地域の方々に囲まれた豊かな地域環境を有していることを改めて共通理解できました。小・中学校、高等学校と連携して9~12年間の学びの姿を段階的に捉えるてみると、(1) ふるさとを愛する (2) ふるさとに学ぶ (3) ふるさとで活躍する の3つの段階に整理してみました。 はじめの段階では、まずは「ふるさとに出会わせること」 次に「ふるさとのひと・ものやこと」を調べさせること、小5からは、「ふるさと」の魅力とその生かし方、課題とその解決方法を考えさせること、中2からは、「ふるさと」の持続可能性や改善に参画する体験を経験させることを次に、小中一貫教育の発達段階上のつながりに配慮しながら、探求課題を以下の表のように整理することができました。
探求すべき課題だ整理できたので、主役である児童生徒の出番です。これまでの経験を元にどのような学習や行事をやってみたいか、やってみてよかったかを振り返って付箋に貼ってもらいました。
小学生・中学生が熟議の中心となって協議できたことは、すべての参加者が参画者としての自覚を深めることができたのではないかと思いました。
児童生徒の活動内容と地域・保護者のみなさんのご支援やご意見などが出会った瞬間でした。これはよかった。
児童・生徒がグループで出た意見を上手にまとめていました。上手にまとめるのでとても感心しました。
最後に、岩国高等学校のT校長先生に講評をいただきました。今後の方向性についても貴重なご示唆をいただきました。ありがとうございました。