ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

神東版 教育漫話2022

印刷ページ表示 更新日:2023年1月25日更新

ようこそ 神東小学校のホームページへ

在任中の学校の様子や気づきなど、ざっくばらんに、ここにメモしてみようと思います。
(令和3年10月1日 校長 山中 尚 )

3学期

「想定外」に向かう力

 一月下旬、十年に一度と云われるような猛烈な寒波が温暖な神代地区にも押し寄せて来ました。車載温度計が久しぶりに外気-4℃を表示していました。
 学校でも水道管の凍結を防ぐため複数箇所の蛇口から水を流すなどの対策を講じましたが、対策した日の午後には、その水が凍り「つらら」状態になってしまいました。岩国市では玖北地区での勤務が多く寒さ対策に慣れていた私の想定を超える寒さでした。「想定外でした」で済ますか「やり直し」をするかの二択でしたが、凍っているのはむき出しの部分と判断して「やり直し」を即決しました。そして粉雪の舞う薄暮の中、残っておられた先生方と協力して、蛇口とむき出しの管を融かして流水量を増やしました。
 このように私たちの周りには軽重様々な「想定外」が存在します。このような出来事に対応するための基礎となる知識は教室で学ぶことができます。しかし、その知識だけでは想定外への対応は難しく、様々な体験を重ねる中でその体験を横断的に活用して想定外を乗り越えることができるのではないかと思います。
 だからこそ、子どもたちには教室での学びだけでなく教室外での体験をできるだけたくさん積み重ね、少しでも想定外に立ち向かう力を高めて次のステップに送り出したいと考えています。これこそが「夢の実現に向かって生き抜く力」を育むことになるのではないでしょうか。
 そのためにも、地域にある様々な体験のチャンスを取り入れて活動しようと考えています。(1月25日)

​あけまして おめでとうございます

 今年ものどかな日和で始まりました。みな様どのような元日を迎えられましたか。今年の神東小学校のお正月は賑やかになりました。毎日10人前後の方が「思い出の写真展」にいらっしゃいました。学校が保存している卒業写真を中心にした懐かしい写真の展示は、来場者を子供時代に引き戻し、小学生当時の思い出話の花がたくさん咲いていました。
 地域の方が中心となって、展示写真の準備、会場設営、運営当番などを行い、同級生や親戚に案内をすることで「口コミ」が広がり、当初予想した来場者数100人前後を遙かに上回る200人超(記名してくださった方が212人)の来場がありました。
 行事に携わりながら、主体的に活動する「地域パワー」のすごさを改めて実感させていただきました。「開かれた学校」「地域とともにある学校」表現はいろいろですが、今回の行事は、地域パワーで学校を盛り上げていただくための「ヒント」がたくさん詰まっていた素晴らしい行事でした。
 展示した写真は保管している写真の半分程度です(実は明治時代からの写真があります)。今後も少しずつ公開できたらと考えています。(1月2日)

2学期

コロナ禍の影響

 昨日(12月6日)のNHKの「クローズアップ現代」(総合19時30分から)でコロナ禍で過ごす子どもたちの現状について放送されていました。
 感染予防のための活動の自粛やマスク着用の推奨により子どもたちが社会性を学ぶ時期に十分な経験を積むことができず、不安や自己肯定感や意欲の低下、不登校やいじめなどの問題が増加しているようです。幸い、本校の子どもたちは、保護者・地域のみな様の愛情豊かな支援のおかげで、これらの課題を認める状況ではありませんが、いつ何が起こるかは誰にも予測できません。常に最善を尽くして教育実践に臨んでいるところです。
 さて、番組の中で「マスクで表情が読めず、コミュニケーション力の育成に課題があるのでは?」というような意味の解説がありました。本校でも教室内の活動ではマスクの着用を推奨していますが、体育や遊び、登下校では、マスクを無理にする必要がないことを話し、必要に応じて時には外すように働きかけをしています。
 もはや「コロナ禍」は「共にあるもの」の状態です。子どもたちの健全な育ちのためにも、感染拡大予防の対策と、教育活動の「落としどころ」を探りながらの実践が続きます。みな様のご理解・ご協力を今後も宜しくお願いします。
 教育委員会からもメッセージが出ていますので下にリンクしておきます。

 教育長メッセージ [PDFファイル/394KB]

AI先生は時間の問題かも…

 7年前、岩国に戻ってきたときから先生方に「ボーッとしてたらAIに職を奪われるよ。AIでは指導ができない(難しい)ことは何かを考えてスキルを磨いて」と機会を見つけては注意喚起をしてきました。「ベテランの先生も他人事と思わないで。5年後は分からないよ」と言っていました。
 いずれはそうなるにしても、5年後はオーバーだったかなと思っていました。ところが、ある人と話をしていたら「親御さんが「子供がアレクサに答えを聞いて宿題をしている」と言って困っている」という話を教えてくれました。
 そのうち、アレクサは答えを教えないでヒントを出すようになるかもしれませんね。そうなると、先生の代役が可能になるのも時間の問題のように思います。
 AI先生は購入費が必要ですが、メンテナンス費用は人件費よりは安いと思います。教育界を例にしてみましたが、どこの業界でも起こりうることことのように思います。
これからの世の中を生きる人は、AIでは困難な業務を考えて仕事を創出する必要がありそうです。私たち人類はどうなるのでしょうか…。(11月11日)

凄く身近にある異文化?

 私が学生だった約40年前、ワードプロセッサー(以後"ワープロ")という機械が出回り始めました。悪筆だった私は、研究室でパソコンを使っていたので、赤いパッケージのワープロソフトに飛びつきました。私は恐らく、卒論をワープロで提出した最初の世代だと思います。
 あれから40年、パソコンは目覚ましい発展を遂げ、全児童がタブレットを持って学習する時代になりました。赤い(パッケージの)ソフトは、諸般の事情?で、システムの土台となる外国由来の会社が提供する青いソフトにシェアを席巻されるようになりました。
 でも、原稿用紙の文化から生まれたソフト(赤)とタイプライターの文化から生まれたソフト(青)では表記の考え方に違いがあるのか、記号や空欄を調整してキリの良い文節を1行の中に納めようとするので、慣れない青いソフトを使うと、行頭や行末が凸凹になることがしょっちゅうありました。今は改善されましたが、公文書や冊子を作製する際、行頭の凸凹を解消するのが大変で、身近なところにも異文化があることを痛感しました(今は痛感を通り越して諦観ですが)。
 このように私たちの生活は気づかないところでグローバル化が進んでいるように思います。自国の文化を大切にしながらも、異文化に戸惑わずに柔軟な対応ができる子どもを育てたいと思います。

主体的・対話的な学び 雑感

 現行の教育課程でいわれている「主体的、対話的な深い学びは、複式の授業形態にあり」というのが僕の持論ですが、先日の参観日の高学年の授業でもそれが遺憾なく発揮されていました。6年生はケーキを作るときに使う砂糖の量を比で求める学習を、5年生は2つの事例を差し引いた違いからチケットの代金を求める学習を行いました。
 最初は「ひとり学び」で各自が考え、時間が来たら考えを持ち寄って発表が始まりました。各自が求め方を説明し理解できなければ聞き返し、相互に伝え合うことで、他者の理解に努めています。複式授業では教師が反対の学年にいる時間がどうしてもできるので、必然的に「自分たちで学習を進める」という主体性と「伝え合う」という対話力が鍛えられます。そして、その力は、単式授業のグループ学習でも活かすことができます。
参観62 参観61 参観51
 中学年の社会科は単式授業ですが、授業中のグループ活動では、複式授業で鍛えられた対話力が遺憾なく発揮されていました。
 一人学年の2年生。昔は先生が児童役をしたり、ぬいぐるみや人形を置いてバーチャルクラスメイトを作ったり、地域の方に学習者になっていただいたりしていましたが、最近は、リモートで他校の同級生と繋がるという選択肢もできました。やがて「アレクサのできること」の中に「学習支援」というのができて、授業でも使えるようになるかもです。
 メーカーさん。学校や家庭学習で需要があると思いますよ。

文明の進歩は人間の退化…!?

 ゲストティーチャーで来校された地域の方や、登校の見守りボランティアや保護者の方と話をするとき時々話題になるのですが「昔は1年生でも3~4kmの山道を通っていたけど、最近は獣害や不審者への対応のために車を使わざるを得ないので(ある意味)可哀想ですね。」というような話になることがあります。
 時代による安全に対する考え方の変化や生活環境の変化は当然あることで、時代に応じた対応が求められます。しかしながら、このままでいいのかなと考えてしまうこともよくあります。
 東京に行くのも夜行列車や新幹線乗り換えで1~半日かかったのが、今では錦帯橋空港からひとっ飛びです。岩国や広島への「お出かけ」は自家用車で目的地へ直行です。時間のかかる「どこでもドア」のようなものですね。会議や研修会の記録も書き写すのではなくタブレットなどで「パシャッ」。最近は掃除もロボットがするようになりました。過去、掃除の指導をしていたとき、掃除をしたことがないと言われて絶句したこともあります。首都圏や欧米では、掃除は業者がするという学校を聞いたことがあります。
 便利になるのは良いことです。電子レンジや食洗機、洗濯機は我が家でもフル稼働、重宝しています。でも、それによって本来人間が持っていた生物の「ヒト」としての能力が劣化しないようにしたいものです。だから、生活科で買い物をしたり野菜や花を育てたり、家庭科で洗濯や調理、裁縫などを学んだりすることが「不易」な学習内容として何十年も続いているのだと思います。
 そのうち「不便を経験する」ことは、贅沢な余暇利用になるかもしれませんね。

1学期・夏休み

自然との共生は難しい…

 7月のある日、学校所在地の自治会長さんから電話がありました。「良い知らせと悪い知らせがある。良い方は○○が△▽できたよ。悪い方は、NHKが取材した耕作放棄地に植えたイモがイノシシに荒らされて壊滅した…」
 絶句しました。獣害を避けるために、可成り頑丈な柵で囲い、取材を受けたときには葉が青々と茂っていたのに…。
 今年は、地域の方に学校に来ていただくよりも、地域に出て行くことに重点を置いて取り組もうと思っていたのですが、地域に出かけるということは、「野生動物と共生することだ」ということを痛感させられました。その後の様子を、ビデオレターにでも投稿しようと思っていたのに、残念です。
 しばらくの間、皆、放心状態?だったのですが、再起に向けて始動を始めました。
 地域の方が、生き残った一部のヒマワリを残して、再度耕してくださいました。花はプランターに植えて、学校で栽培しています。9月になったら全校で出かけて、苗を植えるのではなく、プランターを設置する方式で臨もうと思っています。イモは…、残った苗を学校内の使っていない学級園(ある意味「耕作放棄地」ですね)に植えなおしました。なんとか現地でイベントができる状態に復活させたいものです。
ひまわり いも いも2

自発的(主体的)な取組に意味がある 

 先日、NHKの夕方のローカル番組「情報維新!やまぐち」で、神東小学校児童と地域の方が、耕作放棄地に種をまいたり花苗を植えたりする活動が紹介されました。
  内容は、ホームページでも紹介しましたが、高学年の子どもたちが「総合的な学習の時間」に「神東を元気で賑やかにするための取組」を話し合い、学校運営協議会で実現の可能性を大人達と話し合い(これを「熟議」と言うそうです)可能性の高い取組を「プロジェクト」として始めたことを紹介していただきました。
 今回の取組は、地域を学習する中で大人たちが思っている地域の課題を子どもなりに理解し共有して、その解決のために、どんなことができるかを考えて提案したものでした。
 私は、この取組を子どもたちから相談されたとき大変嬉しく思いワクワクしました。大人たちの地域を愛する心や地域の子どものことを考えた取組を子どもたちが理解し、自分たちも地域のためにできることしたいという「地域を愛する心」がしっかり育っていると思ったからです。また、子どもたちからの「相談」が全くノーマークだったことも嬉しさを倍加させました。このような子ども発の取組、得てして大人からの投げかけに子どもが応じたり、何か熟議をしなければという意識が先行したりすることが多いのですが、子どもたちの「必要に迫られて」熟議が行われたことに、大きな意味があったように思います。まさに主体的な取組の中で生まれた「熟議」でした。
 さあ、今年度も地域に出かけて学ぶ神東小学校の活動が、本格的に動き始めました。今後どんな取組を紹介することができるのか、私もとても楽しみにしています

あさって(6月9日)が楽しみ…

 前回、高学年児童の「総合的な学習~」について書きました。最後に「夏休みになる前に、話し合いの場がもてるように計画したい…」と書きましたが、あさって6月9日の夕方6時からの「学校運営協議会」で6年生が代表で提案というか相談をすることになっています。夕方からの会議です。子どもたちだけでは参加が難しい中、保護者の方のご協力を得ることで、話し合いができることとなりました。本当にありがとうございます。
 今日、子どもたちから「プレゼンを作ったので6校時に見に来てください」というオファーがありました。「パワーポイントというソフトを使ってパソコン画面を大きく映して誰かが発表する」大人の世界ではよくあるプレゼンテーションをイメージしていたら、想像のちょっとナナメ上を行ってました。なんと、一人1端末を活用して、各自が画面を作成し、操作しながらプレゼンを繰り広げました。内容や出来映えは大人にはかないませんが、今、大人がしているのと同じことを小学生がしているという事実に、時代の流れの速さを痛感してしまいました。I.C.T.の活用を研究している学校ではなく、普通の小学校が普通の授業で使う時代だということを、しみじみと実感しました。この子達が大人になる頃には、3D.やV.R.を駆使したプレゼンテーションが当たり前になるのかなあとも思いました。
 参加する大人のみなさんにとっても、今、学校で「フツー」に指導されている「教育へのI.C.T.活用」を知る機会になれば幸いです。
 あさってが楽しみになりました。

今年も地域に出かけます

 2、3日前の放課後(正確には6校時終了直前)、突然5・6年生が「相談があります!」と校長室を訪ねてきました。「ん?何事」と思ったら、「総合(的な学習)の時間の計画を話し合ったんだけど、実現可能かどうか聞きに来ました。」とのこと。おっ、今年は何をするのかな? ちょっとワクワクしながら話を聞かせてもらいました。
 昨年は地域振興としても取り組んでおられる、神東ファームさんの「マイヤーレモン」栽培についてお話を聞き、摘果や施肥、収穫など年間を通した活動を体験することを中心に、神東の魅力を調べ、発信する学習に取り組みました。
 今年は、以下のような活動が計画されました。
   1 昨年とは違う神東の特産品を調べる
   2 遺跡や名所を調べ、見学する
   3 特産品を使った料理やスイーツを考案する
   4 地域の方が取り組んでおられる、耕作放棄地を活用した交流スポット作りに、自分たちも提案を
    しながら手伝いたい(つまり「参画」ですね)
   5 地域にある自然を活用しておもちゃ(こま・てっぽう等)を作ったり、道具(かご等)を作りたい
   6 調べたり体験したことを冊子や新聞にしたい。ポスターを作りたい。クイズにしたい。
 これまでの活動を通して、地域や保護者の方の思いを肌で感じ取り、子どもは子どもなりに地域の課題を理解・共有して、自分たちに何が出来るかを考えて、計画を立てたのだと思います。
 活動の実現が可能かどうかを聞きに来た子どもたちでしたが、その「思い」がしっかりと伝わってきました。子どもたちの熱い思いが叶うよう、実現の可否を判断するのではなく、どうしたら実現できるかを考えたいと思います。
 夏休みになる前に、話し合いの場がもてるように計画したいものです。

新年度のスタートです

 校庭の桜が満開となり、たくさんの野鳥のさえずりが聞こえる中、新たに4名の教職員を迎えて、令和4年度が始まりました。12名の児童は、元気いっぱいに登校し、進級した期待に胸を膨らませ、目を輝かせて学校生活がスタートしました。

 昨年度もコロナ禍の中、地域のみな様には様々なご支援を賜り、子どもたちは、ふるさとを愛する心や、他者のことを考えて行動する豊かな心を育てることができました。今年度も感染予防策を講じながら、地域に出かけ、みな様との交流を少しでも増やしながら、豊かな心を育んで参りたいと思います。

 さて、今年度の神東小学校は、学校教育目標 「ふるさとを愛し、感謝の心をもって、夢中で取り組む『神東っ子』の育成」 を「あいさつ」と「ありがとう」という「感謝の心」を念頭に「夢中になる」をキーワードとして活動することを、始業式で子どもたちに話しました。2年生1名、3・4年生6名、5・6年生5名の3学級12名で、少人数の良さを生かしながら、近隣の小学校とリモート(通信)による交流や実際の交流をすることで、持続可能な教育「神東小Sdgs」となるような活動に取り組みます。

 また、2年生が一人学年になる、少人数のデメリットを少しでも軽減するため、他校との交流の他、教育課程(指導内容)を工夫して、体育と図画工作の一部は全校で、音楽は2~4年生の合同で、生活科の校外学習は2~4年生合同で実施する予定です。この他にも、昨年同様、支援員、学校司書、ALTのサポートにより、学習面、読書活動、外国語の充実を図るようにしています。神東小ならではの「少人数のよさを生かしたきめ細かな指導」に向けて、全教職員11名で取り組んで参ります。地域・保護者のみな様、今年度もお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

過去の記事

2021年度

 

 

 

 

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)